COMMENT

行川和彦(音楽文士)

TEENGENERATEが純正パンク/ロックンロール・バンドであることに疑いの余地はない。 けど、ポウジーズやティーンエイジ・ファンクラブのメンバーに支持されるのも納得のインディ・ロック魂と、 「洋楽をやる!」と突き詰めたがゆえに浮き彫りになった日本のロックの切ない精神性も、さりげなく描かれた映画だ。

樋口泰人(映画評論家、boid主宰)

かつてあったバンドの昔話のように始まり、もしかすると今もどこかで生まれつつあるバンドの誕生の物語として終わる。過去の記録というよりも未来へのデッサン、そしてそれ故に今ここにある運動の生成の渦としてのティーンジェネレイトがそこにいた。いつだって誰だって何かを始められる、そのきっかけはどこにでも転がっていることをこの映画に教えてもらった。